医療の現場はチームプレーで仕事をすることがほとんどです。
そのためチームの一員である看護師は、他の看護師に仕事を頼むにあたり、気持ち良く協力してもらえるような言葉遣いをすることが重要です。
では、どのような言葉遣いを心掛ければ良いのでしょうか。

頼みごとをする際に効果的なのは、あなたを頼りにしていますよ、というニュアンスを伝えることです。
たとえば、「この前の業務の進め方が素晴らしかったです。あなたのあの判断があったから患者さんが快復に向かったのだと思います」というような言葉を添えてみてください。
日頃から他の看護師の仕事ぶりをよく観察し具体的な業務を褒め、よくわかってくれている、という印象を与えることがポイントです。
あれをやってください、これをやってくださいとスピード感をもって依頼することも重要ですが、褒め言葉を添えることで、頼みごとをされた方は気持ち良く引き受けることができます。

また、総合病院で働いている場合、他の診療科に所属している看護師に頼みごとをする機会もあるでしょう。
このケースでは、「他の診療科で働く看護師の知識と経験を自分たちのチームが必要としています」というニュアンスを伝えることが大事です。
具体的には、「患者さんの治療にあたり、あなたの診療科にある知識と経験が必ず活きると思うので協力してもらえませんか」といった言葉遣いをしましょう。
日頃から仕事ぶりを間近で見られずに、実際の業務を褒めることができない場合は、「この治療で頼れるのはあなたの診療科しかありません」と相手を立てることで、頼みごとの効果を高められます。